診療日記

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診療日記:神の左手

先日、人医療のスーパードクターを特集した番組が放送されていました。

 

それを見たという飼い主さんが、

「番組の中で、椎間板ヘルニアの手術をした人が、

手術終わったとたんに痛みもなく歩いていたけど、

犬の場合って歩くのに何日もかかるのはなぜかしら?」

とおっしゃっていました。

 

もちろん、ワンちゃんでも、手術直後に歩き始める場合もあります。

 

しかし、人間と犬の椎間板ヘルニアは、同じ病名とはいえ、大きな違いがあります。

椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間にありクッションの役割をしている椎間板が、

さまざまな原因によって飛び出してしまい、

背骨の中の脊髄神経を圧迫してしまう病気です。

 

人間ではその圧迫される部分が、脊髄神経の中でも末端部分なため、

椎間板物質で圧迫されても下半身が完全にマヒしてしまうことは少ないそうです。

また、椎間板の逸脱の程度も犬に比べると軽い場合が多いようです。

(自分で調べたわけではなく、ある先生から聞いたお話です。)

 

一方、ワンちゃんの場合は、犬種によって先天的に椎間板が逸脱しやすかったり、

また、圧迫される場所も末端ではなく、”もろに”脊髄神経がダメージを受けるため、

後肢麻痺、排尿障害など障害の程度も大きく、

また回復にも時間がかかると言われています。

 

つまり、同じ名前でも人間と犬とでは中身が全然違うわけです。

 

そのような病気は椎間板ヘルニアだけでなく、いろいろあります。

 

例えば、

「カビの一種による外耳炎ですね」

「えっ!?お父さんの水虫うつったのかしら???」

「違います・・・(お父さんが水虫だってことばらさなくても・・・)」

ちょっと違う?

(西原)

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