診療日記

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診療日記:つぶやき(ぼやき!?)

今回参加した学会では、以前の日記にも書きましたが、

各分野の第一線でご活躍されている先生方の講演を聞くことができました。

 

その中で感じたことは、

特に獣医科大学のない宮城県では

各動物病院がもっと自分の専門性を打ち出して、

動物病院同士で連携して治療していく必要がある

ということです。

 

当院では院長が循環器疾患に取り組んでいるため、

私が診察させていただいた患者さんに

循環器疾患の疑いがあるときは

ほとんどすべて院長の診察に切り替えていただいています。

 

すると循環器疾患はほとんどお任せしているため、

私自身、循環器疾患の勉強がおそろかになりがちになります。

(もちろんその分、ほかの分野の勉強に力を入れてますよ)

 

そしてそんな状態で今回の学会で循環器の講演を聞くと、

”ほんのちょっと前までは厳しかった病気がここまで治療できるんや”

”この新しい検査法ではここまできっちり診断できるようになってるんや”

と、すぐにでも患者さんに役立つ情報さえ把握できなくなっています。

 

つまり、日々獣医学情報のアップデートを

各分野で行っていかないと、

十分な獣医療を皆さんに提供できないのです。

 

しかし、すべての分野を

獣医師一人でまかなうことはもはや不可能です。

 

勤務医の私はまだ獣医学の勉強に集中できますが、

それでもすべての分野をこなしていくことはできないと思います

(才能がない!?いやいや・・・)。

まして一般の動物病院の院長は、その他にも経営なども行っているため、

なおさら獣医学に取り組む時間が限られてしまいます。

 

ではどうすれば良いのでしょう?

 

一般的には診察を行い、自分の手に負えない場合は大学病院に紹介します。

しかし、宮城県には獣医科大学がないため、

紹介するとなると関東の大学病院にまで行っていただくことになります。

ですが昨日の日記にも書きましたが、

時間的にも経済的にもこのようなことができる方は限られてしまいます。

 

したがって現実には各々の病院でやれるだけのことをやっていくことになります。

 

しかし、前述しましたようにすべての分野を完璧に身につけることはできません。

つまり自分では精一杯がんばったつもりでも、

もっと勉強していれば、もっと良い治療法を提供できたかもしれません。

そして現実的にはそういったケースは少なからず存在すると思います。

 

そこで、宮城県のように近くに紹介できるような大きな病院がない場合は、

各病院の先生方が各々の得意分野をしっかり勉強して、お互いに連携をとりながら、

患者さんにさらに良い獣医療を提供できる仕組みが必要だと思います。

 

そのためには近隣の動物病院との普段からの交流だけでなく、

学術的な取り組みも必要ですよね。

 

当院主催で講習会を開いたり、

お互い出席した学会の情報交換をしたり。

そんな活動を通じて早く病院間の連携ができればなあと思います。

(西原)

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