診療日記

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診療日記:かゆみ止めってナニ?

ほんの少し前まで病院内もクーラーを使わないととても暑さをしのげる状態ではなかったのですが、もうすっかり寒くなってしまいました。

 

最近は当院の患者さん以外の方からのお問い合わせも増えてきました。

ありがとうございます!!

中には県外あるいは地方外からお問い合わせくださる方も何人かいらっしゃいます。

診療日記を初めてまだ間もないのですが、

本当にいろんな方にご覧頂いているんやなと

あらためてインターネットのすごさを実感しています。

 

 

さて、動物病院に来院する理由でいつも上位に入っているものの一つに

「皮膚病」があります。

 

ですので皮膚病で通院したことのある方も多いと思うのですが、

皮膚病でよく出るお薬が

「かゆみ止め」

 

これって中身はなんでしょう?

実はほとんどがステロイドのお薬です。

 

 

「今まで別の病院でかゆみ止めもらってたんですけど全然治らなくて・・・」

ということで来院される方もいらっしゃるのですが、

ほとんどの方が、治らないからとその「かゆみ止め」をずっと漫然と続けているにも関わらず、

その中身が何なのかをご存じないケースが多いように感じます。

 

そして私がステロイド剤であることを告げると、

みなさん

「え!?」

と驚かれます。

 

ステロイド剤は、巷では非常に悪者扱いされている感のあるお薬ですが、

実際にはいろんな病気で必要になるとっても大切なお薬です。

もちろんアレルギーや天疱瘡といった皮膚病でも治療に必要なお薬です。

 

ただ大切なのは、ほとんどの場合が

病気を無くすためではなく、

辛い症状を抑えるためのお薬

だということです。

 

ですので、ステロイドを使うと見た目にはすぐに治ったように見えます。

しかし見た目で治ったからといって治療をやめてしまうと、

病気自体が治ったわけではないので、しばらくして再発します。

再発したからまたステロイドを使用して・・・

結局、いつまでたってもステロイド剤とは知らずに延々と使い続けてしまいます。

 

ステロイド剤の恐ろしいところは

「漫然と使い続けた場合」と

「突然、使用を中止してしまう場合」

です。

 

ステロイド剤が長期的に投与が必要な場合もありますが、

それでも少しでもステロイドの量を減らせるような治療を組み合わせたり、

副作用がひどくなっていないか定期的な検査を実施する必要があります。

 

また、ステロイド剤が必要なくなっても、

急にやめてしまうのではなく、徐々に量を減らしながら終了する必要があります。

 

ステロイドは使い方さえ誤らなければ非常に力のあるお薬です。

 

ですので私たち獣医師にはみなさんにご理解いただき、

正しく使用してもらえるようしっかりと説明する義務があります。

(最近はやりの説明責任ってやつですね)

 

またみなさんも、

「一度説明されたぐらいで理解できないわ」

とか、

「あれ?で、結局この薬なんやったっけ?」

と思った時は、ご遠慮なくお問い合わせしてくださいね。

 

(西原)

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