先週末、大阪で開催された 動物臨床医学会年次大会に参加してきました。
この学会は9月の学会同様、全国規模で開催される学会で、 全国からたくさんの獣医師が集まりました。
今回もたくさんの講演、発表などがありましたが、 中でも「中枢性神経疾患の臨床学的分類」という講演は、 神経系を勉強する獣医師だけでなく、 臨床獣医師全体にとって、非常に有意義な中身でした。
たとえば発作が起きた場合、 てんかんに代表されるような神経系の病気かもしれませんし、 不整脈のような循環器系の病気や 中毒といった類のものかもしれません。
また、目が見えない場合も、 神経の異常から起きたものなのか、 眼自体に問題があるものなのか、 あるいはいろんな原因が重なっているものなのか。
適切な治療を行うに当たっては、 その原因を確実に探らなければ治療しようがありませんので、 各病気が絡んでいないか、しっかりと検査しなければなりません。
しかし、講演の中でも述べられていましたが、 発作が起きたらすぐに脳の病気と決めつけてしまうといったケースも多く、 また、一つ異常が見つかれば、それだけが原因と診断してしまうこともあるようです。 もちろん、そういった形で診断し治療しても治るわけがありません。
こういったことは現実的に起きていることであり、 また神経病に限って言えば、CTやMRI検査をする以前の問題であり、 獣医師の診療技術に問題があるのです。
そしてそれは私にとって他人事では全くありません。 こういった事態を決して引き起こさないよう、 あらためて日々の獣医療のブラッシュアップを続けていくことを誓いました。
ちなみにこの講演の講師、私の大学時代の恩師であり、 さらに講演の中で紹介された患者さんの一頭は、 かつて私が学生時代に学会発表を行い、 神経病を勉強するきっかけを与えてくれたワンちゃんでした。
知識を磨くだけでなく、初心をも思い出させてもらえた非常に充実した学会でした。
(西原) |