基本的に学会に出席すると、 朝から夜までほぼ一日中セミナー漬け。 さらに夜は久々に再開した友人・知人と、時には朝まで語らいます。
今回の学会はさらに「モーニングセミナー」という、 朝7時に始まるセミナーもあり、 (当然、その前夜も友人と さながら、ブートキャンプ的な厳しさもあります(自業自得・・・)
さてそのモーニングセミナーですが、 今回のテーマは再生医療。 体の失った器官を取り戻すための技術で、 これまで移植や人工臓器に頼っていたものにも 応用され始めています。 もちろんまだまだ研究段階のものですので、 今すぐみなさんに提供できる獣医療ではありませんが、 将来的には多くの希望が持てる技術だと思いますので、 私もセミナーなどは積極的に参加していこうと思っています。
さらに今回は獣医学の再生医療において 最先端を走っていらっしゃる先生方を講師に迎えて、 すさまじいスピードで進歩している再生医療の技術を講義してくださり、 それだけでも辛い朝をこらえて出席した価値は十二分にあったのですが、 なんと出席者の中に医学の再生医療において 世界的な権威のある先生がいらっしゃいました。
講師の先生と親交があるようで、 セミナー終了後はその大先生を交えて、ディスカッションが行われました。 私なんかは到底その中に交ざる実力もありませんので、 ひたすら拝聴させていただいただけでしたが。
その中で、今の技術は再生医療の中でも 第2段階まで進んでいるという話題になりました。
第1段階というのは骨や筋肉、皮膚といった 主に生物の構造を保つための器官に対する再生医療、
そして今の第2段階というのは代謝機能を持つ器官(肝臓や心臓など) に対する再生医療を示すのだそうです。
そしてさらにその先には第3段階というものもあるそうなのですが、 いったいそれは何なのかという問いに対し、 「神様が作り忘れた物を作り出すものではないか」 とおっしゃっていました。
つまり、今私たちが持っているもの以外のものを作り出すということだそうです。 たとえば動脈硬化などで血管が細くなっても 赤血球が通ることができるように、 赤血球を小さくする器官だとか、 そういったものを作り出すのが第3段階の再生医療になるのではということです。
私のような平凡な獣医師が口にすれば、 ただの妄想と思われてしまうような考えも、 その最先端を走っている獣医師、医師には現実の夢に見えているのでしょうね。
私もなんとかサイエンティストの端くれとして、 なんとか皆さんにとってよりよい獣医療が 提供できるような技術を身につけたいと思います。
(西原) |